2025年5月7日

GMOインターネット、AIロボット協会(AIRoA)の
次世代ロボット開発基盤として「GMO GPUクラウド」の正式採用が決定
~国内最高水準の高性能GPUインフラで、日本のAI産業発展に貢献~

  • GMOインターネット株式会社

 GMOインターネットグループの、GMOインターネット株式会社(代表取締役 社長執行役員:伊藤 正 以下、GMOインターネット)は、一般社団法人AIロボット協会(理事長:尾形 哲也 以下、AIRoA)において、高性能AI計算基盤として「GMO GPUクラウド」が、2025年5月より正式に採用されることが決定しました。
 AIRoAは、産業の垣根を超えた大規模ロボット稼働データの収集や、ロボット基盤開発、次世代ロボティクス研究を推進しています。「GMO GPUクラウド」は、国内最速(※1)の処理能力を誇り、AIRoAが目指す革新的な技術開発と社会実装の加速を支援します。
 本採用により、GMOインターネットは、大容量データストレージ、高速ネットワーク、堅牢なセキュリティ基盤を一体化したクラウドサービスを提供し、日本のロボット産業の発展に貢献してまいります。

(※1)2024年11月22日時点提供中の国内商用向けクラウドサービスとして当社調べ(ご参考:「GMO GPUクラウド」世界のスーパーコンピュータランキングTOP500に初ランクインhttps://www.gmo.jp/news/article/9266/

【急速に進化するAI市場と計算基盤の重要性】

 近年、AI技術は急速に成長しており、特に、テキスト処理を主体とする大規模言語モデル(LLM)の開発から、画像・音声・センサーデータなどを統合的に理解するマルチモーダルAIへと進化しています。さらに、AIが自律的に学習・改善し、物理的な世界と有意義に関わる能力を持つ高度なシステムの開発が進められています。
 この進化は、従来のロボット産業に革命をもたらし、産業用ロボットから介護・医療支援、物流、接客に至るまで、あらゆる領域でロボットの可能性を大きく広げることになります。

 2024年12月に設立された一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)は、「ロボットとAIの融合によってロボット開発の技術を革新し、社会におけるロボットの活用を推進する」というミッションを掲げています。このミッションのもと、AIRoAは、産業分野の垣根を越えたオープンで大規模なデータの収集と、基盤モデルの開発・公開を積極的に進めています。
 具体的には、会員企業などがロボットの遠隔操作データを収集し、それをAIRoAが集約します。そして、その集約データをもとに大規模なAIモデルを開発し、一部の成果をオープンに公開する取り組みを展開しています。
これらの取り組みを実現するためには、膨大なデータの高速処理や、高度で複雑なAIモデルを効率的に学習・運用できる基盤が不可欠です。そのため、日本におけるAI研究開発の基盤として、当社の「GMO GPUクラウド」が採用されました。

【「GMO GPUクラウド」の特長と強み】

 「GMO GPUクラウド」は、2024年11月にサービス提供を開始した高性能GPUクラウドサービスです。このサービスは、国内で初めて「NVIDIA H200 Tensor コアGPU」と高速ネットワーク「NVIDIA Spectrum-X」を組み合わせた構成に対応しており、さらに高速ストレージも備えています。これらをマルチノード構成で統合することで、国内の商用クラウドとして最速(※1)の性能を実現しています。
 また、「GMO GPUクラウド」は、2024年11月に発表された世界スーパーコンピュータランキング「TOP500」において、世界37位・国内6位にランクインしました。この実績は、商用クラウドとして日本国内で最高レベルの性能を持つことを示しています。

 圧倒的なパフォーマンスと高い安定性により、「GMO GPUクラウド」は以下のような次世代AI開発に最適な環境を提供します。
・大規模言語モデル(LLM)の学習
・マルチモーダルAIの開発
・複雑かつ高負荷なAIワークロードの処理

 これらの特長により、「GMO GPUクラウド」は先進的なAI研究・開発を強力に支援するインフラとして、多くの期待を集めています。

【一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)  理事長 尾形 哲也氏のコメント】

 日本のロボット産業が国際競争力を維持・強化するためには、世界水準の計算基盤への円滑なアクセスが不可欠です。特に私たちAIRoAが目指す、産業の垣根を越えたロボットAI基盤モデルの開発には、高性能な計算基盤の存在が必要です。それに適した計算環境を探索した結果、GMO GPUクラウドはマルチノード構成時のスケーラビリティに優れ、大規模モデルの学習・ロボットAI開発基盤として圧倒的なパフォーマンスを発揮し、私たちの研究開発を加速する理想的なインフラとして採用することにいたしました。技術的な特長だけでなく、国産サービスであることによるセキュリティ面や、高い技術力と知見を有する技術者の運用支援面での安心感も高く評価しています。GMOインターネット社には、今後も日本のAI産業発展を支える重要な技術基盤として、継続的な発展を期待しています。

尾形 哲也 博士(工学)
早稲田大学 理工学術院基幹理工学部表現工学科教授 / 次世代ロボット研AIロボット研究所所長
産業技術総合研究所 人工知能研究センター特定フェロー
国立情報学研究所 大規模言語モデル研究開発センター客員教授
一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)理事長
科学技術振興機構CREST領域「実環境知能システム」研究総括

【今後の展開】

 世界的にAI開発競争が激化する中、日本のデジタル主権を確保するためには、国内企業が主導する高性能コンピューティング基盤の整備がますます重要になっています。
当社(GMOインターネット)は、約30年間にわたり「インターネットインフラ事業」に取り組んできました。その中で培ってきた開発力や大規模な運用実績、そして豊富な経験を活かし、AIの基盤となる先進的な計算環境を研究者や開発者の皆さまに提供しています。
 これにより、幅広い産業分野におけるAI・ロボティクスの活用を促進するとともに、日本国内のAI研究開発の加速と、国際競争力の強化に貢献してまいります。
 また当社は、「GMO GPUクラウド」を通じて、日本のAI開発エコシステムの発展と、国内企業によるAIを活用したイノベーションの創出を力強く支援していきます。

【GMOインターネット株式会社について】

 GMOインターネット株式会社は、GMOインターネットグループのインターネットインフラ事業と広告・メディア事業の強みを融合すべく、2025年1月1日に新体制で始動しました。
 インターネットインフラ事業の強固な収益基盤と、インターネット広告・メディア事業のそれぞれの強みを最大限に活かし、「すべての人にインターネット」というコーポレートキャッチのもと、関わるすべての方に「笑顔」と「感動」をお届けし、AIで新たな未来を創る価値創造に挑戦してまいります。

【AIRoAについて】(https://www.airoa.org/ja

 一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)は、AIとロボット技術の融合を通じて、ロボットがより多くの分野で活躍する社会を実現することを目指す非営利団体です。AIとロボット技術の融合によるロボットデータエコシステム構築を目指し、2024年12月に設立されました。2025年度よりその活動を本格化しています。主な取り組みとして、産業の垣根を超えたオープンかつ大規模なデータ収集と統合、基盤モデルの開発・オープンソース化、スケール可能なAIロボットのエコシステムの構築、日本発のスタートアップや研究機関の支援・連携促進を推進します。これにより、ロボット産業全体の革新的な技術開発と社会実装の加速、ならびに日本の国際競争力向上にも貢献します。

  • 【報道関係お問い合わせ先】

    ●GMOインターネット株式会社
     広報担当 福井
     TEL:090-5313-9226
     お問い合わせ:
     https://internet.gmo/contact/press/

    ●GMOインターネットグループ株式会社
     グループ広報部 PRチーム 小犬丸
     TEL:03-5456-2695
     お問い合わせ:
     https://www.gmo.jp/contact/press-inquiries/

会社情報

  • GMOインターネット株式会社

    株式情報 東証プライム(証券コード4784)
    所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
    代表者 代表取締役 社長執行役員 伊藤 正
    事業内容 ■インターネットインフラ事業
    ドメイン事業|クラウド・レンタルサーバー(ホスティング)事業|インターネット接続(プロバイダー)事業

    ■インターネット広告・メディア事業
    資本金 5億円
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