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クラウドストレージとは?利用するメリットとサービスの選び方

「クラウドストレージとは?」「導入するメリット・デメリットが知りたい」という方もいるのではないでしょうか。クラウドストレージは、インターネットを介してデータを保存・管理できるサービスです。

社内に導入すれば、ファイル・データの共有が容易になるほか、さまざまなコストの軽減につながります。その一方で、考慮すべきデメリットも複数存在するため注意が必要です。

本記事では、クラウドストレージのメリット・デメリット、サービスの選び方について解説します。クラウドストレージの導入を考えている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

目次

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  1. クラウドストレージとは
  2. ファイルサーバーとの違い
  3. クラウドストレージを利用するメリット
  4. ユーザー側
  5. 場所を問わず自由にアクセスできる
  6. 自動でバックアップが取れる
  7. ファイルの共同編集が可能
  8. 導入企業側
  9. ファイルの共有や権限の管理が容易
  10. 初期コスト・運用コストを軽減できる
  11. ストレージ容量を後から拡張できる
  12. クラウドストレージを利用するデメリット
  13. ユーザー側
  14. 障害時に利用できない
  15. オフラインで利用できない
  16. 導入企業側
  17. セキュリティリスクがある
  18. カスタマイズの幅が狭い
  19. クラウドストレージの活用事例
  20. 名刺管理をデータ化
  21. 領収書をデータ化
  22. 会議資料をデータ化
  23. FAXをデータ化
  24. クラウドストレージを導入する際の重要ポイント
  25. サービスのターゲット
  26. ストレージ容量
  27. 操作性・機能性
  28. 導入費用
  29. セキュリティ
  30. 運営企業の信頼性
  31. クラウドストレージの導入ならGMOクラウド ALTUSにお任せ!
  32. まとめ

クラウドストレージとは

クラウドストレージとは、インターネットを介してデータを保存・管理できるサービスのことです。データはオンラインで簡単にアクセスでき、物理的なストレージが不要となります。

近年では、スタートアップから大企業まで、業界を問わずクラウドストレージを利用する企業が増加しています。これは、コスト削減、拡張性、アクセスの利便性など、多くのメリットがあるためです。

特にプロジェクトの協働やリモートワークが増える現代において、クラウドストレージの重要性は年々高まっています。

ファイルサーバーとの違い

クラウドストレージとファイルサーバーの主な違いは、データの保存場所とアクセス方法にあります。クラウドストレージはインターネット経由でデータを保存するのに対し、ファイルサーバーは特定のネットワーク内に保存し、社内でのみアクセスが可能となります。

元々、社内で作成・更新されるデータは社内利用のみを目的としていたため、ファイルサーバーの利用が主流でした。しかし、ファイルサーバーは構築やメンテナンスが必要であり、アクセスできる範囲が限られるため、現代のリモートスタイルには適していません。

これに対し、クラウドストレージは場所を選ばず、インターネットがあれば世界中のどこからでも自由にアクセスできます。柔軟性と生産性を向上させるという意味では、クラウドストレージのほうが優位だと言えるでしょう。

クラウドストレージを利用するメリット

クラウドストレージの利用は、ユーザー側と導入企業側の両方にメリットがあります。主なメリットをユーザー側と導入企業側に分けてそれぞれ解説します。

ユーザー側

クラウドストレージを利用するユーザー側の主なメリットは以下の通りです。

  1. 場所を問わず自由にアクセスできる
  2. 自動でバックアップが取れる
  3. ファイルの共同編集が可能

各メリットを順番に見ていきましょう。

場所を問わず自由にアクセスできる

クラウドストレージを利用すれば、場所に縛られず自由にアクセスできるようになります。例えば、出先や在宅勤務中であっても、社内の機密データにスムーズにアクセスし、閲覧・編集することが可能です。このアクセスの利便性により、柔軟な勤務体系や緊急事態の対応を行えるようになります。

自動でバックアップが取れる

クラウドストレージのほとんどのサービスでは、格納したファイルのバックアップを自動で行います。これにより、データを紛失・削除した場合でも、ファイルを容易に復元することが可能です。予期せぬトラブルからビジネスを守る安心の機能だと言えます。

ファイルの共同編集が可能

3つ目のメリットは、複数人でのリアルタイム編集が可能になる点です。作業者が別々の場所にいても、チーム全員が同時にファイルを編集でき、業務を効率的に進められます。プロジェクトのスピードアップやチームワークの向上に寄与するでしょう。

導入企業側

クラウドストレージを導入すれば、導入企業側は以下3つのメリットを享受できます。

  1. ファイルの共有や権限の管理が容易
  2. 初期コスト・運用コストを軽減できる
  3. ストレージ容量を後から拡張できる

これらのメリットは、企業のデジタルトランスフォーメーションを図る上では特に重要となります。

ファイルの共有や権限の管理が容易

共有と権限管理の利便性は、チームの効率を飛躍的に向上させます。例えば、特定のプロジェクトメンバーのみに編集権限を付与し、他の人は閲覧のみ可能な設定を行うなど、柔軟な権限管理が可能になります。これにより、セキュリティの安全性が向上し、プロジェクトを迅速に進められるでしょう。

初期コスト・運用コストを軽減できる

クラウドストレージは、初期コストや運用コストの軽減にも役立ちます。ファイルサーバーを一から構築する場合、機器の代金やサーバーのレンタル費用といったコストが必要になります。

一方で、クラウドストレージは月額または年額の費用を払うだけで利用できるため、トータルコストを比較的抑えることが可能です。

ストレージ容量を後から拡張できる

クラウドのストレージ容量が足りないと思ったら、後から容易に拡張することができます。具体的には、急なビジネスチャンスやプロジェクトの拡大に伴い、追加のストレージ容量が必要になった場合、後から契約内容を変更し、ストレージ容量を拡張することが可能です。ビジネスチャンスを逃すことなく、常に適切なリソースを確保できます。

クラウドストレージを利用するデメリット

クラウドストレージは便利なサービスですが、利用するにあたってデメリットも一部存在します。ユーザー側と導入企業側に分けてデメリットを解説します。

ユーザー側

ユーザー側のデメリットは以下の2点です。

  1. 障害時に利用できない
  2. オフラインで利用できない

各デメリットを順番に見ていきましょう。

障害時に利用できない

万が一、サーバーに障害が発生すると、クラウドストレージが利用できなくなります。データへのアクセスが完全に停止してしまい、業務に悪影響を及ぼすリスクがあります。

重要なプレゼンテーション中や緊急のクライアント対応中など、タイミングによっては大きな損害を被ることも考えられます。

オフラインで利用できない

クラウドストレージはオフラインでは利用できません。つまり、利用するにあたって、インターネット接続が必須となります。

例えば、ネットワークが不安定な場所では、大切なファイルを取得・編集できないという状況に直面します。また、飛行機内や地下など、ネット環境のない状況ではデータにアクセスすることができず、作業効率に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

導入企業側

続いて、導入企業側のデメリットを2つ紹介します。

  1. セキュリティリスクがある
  2. カスタマイズの幅が狭い

それぞれのデメリットを一つずつ解説していきます。

セキュリティリスクがある

クラウドストレージを利用する上では、セキュリティリスクが伴います。外部のサービスを利用し、オンラインでデータのやり取りを行うため、データ漏洩のリスクが常に存在するのです。

例えば、攻撃者の不正アクセスにより、顧客データや企業の機密情報が漏洩してしまうケースがあります。このようなセキュリティリスクを防ぐためには、強固なセキュリティ対策が求められます。

【関連記事】企業が取り組むべきセキュリティ対策とは?重要性や対策内容を解説

カスタマイズの幅が狭い

カスタマイズの幅が狭いというデメリットもあります。自社で運営するファイルサーバーとは異なり、クラウドストレージでは決められたテンプレートを使ってデータの通信を行います。

データ管理のプロセスや、UI(ユーザーインターフェース)のカスタマイズが制限されることが一般的です。そのため、企業特有のニーズに合わせたシステムの構築は困難となります。

クラウドストレージの活用事例

クラウドストレージはさまざまな業務プロセスをデジタル化し、効率化に役立つ便利ツールです。クラウドストレージの活用事例を4つ紹介します。

名刺管理をデータ化

従来、名刺はケースやファイルなどで物理的に保管し、必要に応じて手動で探し利用していました。名刺が増えると一つのファイルでは収まりきらず、その場合、複数のファイルを用意する必要がありました。

その点、「ScanSnap」などのスキャナーで名刺を読み取り、データ化してクラウドストレージに保存すれば、名刺の一元管理が可能となります。また、必要なタイミングで名刺情報を素早く活用できるため、顧客対応が迅速になるほか、名刺情報の紛失リスクも軽減します。

領収書をデータ化

領収書のデータ化は、経費処理の効率化に直結します。領収書をスキャナーなどで読み取り、クラウドストレージに保管すれば管理が容易になり、経理業務が大幅に効率化されます。

例えば、スマートフォンで領収書を撮影し、その画像データをクラウドストレージに保存することも可能です。これにより、経理部門はリアルタイムで領収書のデータを確認でき、スピーディで柔軟な経費処理が実現します。

会議資料をデータ化

会議資料と聞くと、一般的には紙で作成された資料をイメージしがちですが、クラウドストレージを活用すれば会議資料さえもデータ化できます。会議の参加者全員でファイルやデータを共有することで、効率的にペーパーレス会議を進められるでしょう。

具体的には、プレゼンテーションや会議の資料をクラウドストレージにアップロードし、会議前にリンクを共有します。参加者はどこにいても資料を閲覧することができ、社内会議をスムーズに進めることができます。

FAXをデータ化

FAXをデータ化する「インターネットFAX」も注目されています。スキャナーで書類を読み込み、そのデータを「インターネットFAX」により相手方に送信することで、相手方はメールとしてFAXを受信できるようになります。

クラウドストレージを通じて共有・保存が可能となり、業務コストの削減と情報アクセスの効率化につながります。また、インクや用紙を購入する必要がなくなる点もメリットの一つです。

クラウドストレージを導入する際の重要ポイント

クラウドストレージを導入する際には、以下6つのポイントを考慮する必要があります。各ポイントを意識することで、企業の状況に適したサービスを見つけやすくなります。

  1. サービスのターゲット
  2. ストレージ容量
  3. 操作性・機能性
  4. 導入費用
  5. セキュリティ
  6. 運営企業の信頼性

各ポイントを詳しく見ていきましょう。

サービスのターゲット

サービスのターゲットを把握することは、適切なクラウドストレージを見つける上で不可欠です。なぜなら、サービス提供者が意図するターゲットによって、提供される機能やサービスレベルが異なるからです。

例えば、大企業向けに設計されたサービスでは、大規模なデータ管理や高度なセキュリティ機能が提供されます。その一方、個人向けのサービスの場合、コスト効率や利便性に重点を置く傾向にあります。

ストレージ容量

クラウドストレージを選定する際、ストレージ容量も重要なポイントとなります。サービスに応じてストレージ容量はそれぞれ異なるため、「企業全体でどれくらいの容量が必要なのか」を算出し、その上でサービスのストレージ容量を選択することが大切です。

具体例として、高画質のビデオや大量の書類を扱う場合、大容量ストレージのサービスが適しています。ただし、ストレージ容量が大きくなると、その分コストも増加するため注意が必要です。

操作性・機能性

クラウドストレージを効果的に活用したいなら、必ず操作性・機能性を確認しておきましょう。操作性が直感的で、なおかつ機能性が高いサービスであれば、企業全体の作業効率が飛躍的に向上します。

一方で、操作性が不十分で機能性が物足りない場合、利用するユーザーの混乱を招き、作業の遅延や誤操作の原因を招く恐れがあります。

導入費用

サービスの導入費用は、企業の財務に影響を与えるため重要な要素の一つです。基本的にサービスの導入費用は、搭載されているストレージ容量や機能によって異なります。また、サービスによって月額で支払う場合もあれば、年額で料金を支払う場合もあります。

▼導入時にチェックすべき費用

  • クラウドストレージの初期費用
  • 月々のランニングコスト
  • 追加ストレージ・追加機能の費用

予算内で最適なサービス・プランを選ぶことで、無駄な出費を防ぎ、他の事業活動に資金を充てることができます。自社の環境に必要かどうかを確かめた上で、クラウドストレージの導入費用を検討するようにしましょう。

セキュリティ

サービスのセキュリティは、データ保護の観点から極めて重要です。クラウド上に保存されるファイルやデータが暗号化され、しっかりとセキュリティ対策が整っていれば、情報漏洩などのセキュリティリスクが低減します。

クラウドストレージはオンラインでアクセス可能なため、サイバー攻撃などのリスクが常に伴います。不十分なセキュリティ対策だと情報漏洩のリスクを高め、企業の信頼性や業績に重大な影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

【関連記事】サイバー攻撃34種類の手口と対策|最新の被害事例も紹介

運営企業の信頼性

サービスの品質を確保するためにも、運営企業の信頼性を重要視しましょう。信頼できる運営企業であれば、サービスの安全性が担保されていることが多く、トラブルのリスクが低減します。

そのためサービスを選択する際は、運営企業が過去に大規模なトラブルを起こしていないか、長時間のダウンタイムを発生させていないか、などを確認するようにしましょう。実績や顧客のレビューを確認することは、信頼性を判断する上で有効な手段です。

クラウドストレージの導入ならGMOクラウド ALTUSにお任せ!

画像引用元:GMOクラウド ALTUS

企業でクラウドストレージを活用する場合、セキュリティが確保された高品質なサービスが求められます。コストを抑えて運用するのも一つの手段ですが、長期目線で考えると、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶべきと言えます。

セキュリティ対策と利便性を求める方は、「GMOクラウド ALTUS」の導入を検討してみてください。本サービスは、コストパフォーマンスに優れる国産のクラウドサーバーです。サーバーコストを最適化し、その上で高いセキュリティ環境を実現します。

▼GMOクラウド ALTUSの強み

  • 圧倒的コストパフォーマンス
  • 全方面の高品質サポート
  • 高セキュリティ環境の実現

さまざまなビジネスニーズに対応し、その上で利便性の高いセキュアな環境を構築します。クラウドストレージの導入を考えている方は、ぜひ本サービスの導入を検討してみてください。

まとめ

本記事では、クラウドストレージのメリット・デメリット、サービスの選び方について解説しました。

クラウドストレージは、インターネットを介してファイル・データを保存するサービスです。ファイルの共有や権限の管理が容易であり、初期コスト・運用コストを軽減できるなどのメリットがある一方、複数のデメリットも伴うため注意が必要です。

一言でクラウドストレージと言っても提供されるサービスは多種多様で、サービスに応じて強みや特徴が異なります。コストパフォーマンスとセキュリティを重要視する方は、「GMOクラウド ALTUS」の導入を検討してみてください。

文責:GMOインターネットグループ株式会社

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