「私はロボットではありません」が表示される原因｜突破方法や回避方法

画像選択の仕組み

「私はロボットではありません」のチェックボックスを押した後、セキュリティ確認として画像選択が求められることがあります。この画像選択のシステムは、Googleが提供しているreCAPTCHA認証の一部です。

例えば、画像選択の認証システムでは、「横断歩道のある画像を選んでください」や「バスの写っている画像を選択してください」といった指示が出ます。そして、ユーザーは提示された画像の中から指示に合致するものを選び、送信することでユーザーが人間であることを認証します。

その一方で自動化されたスクリプトやbotは、テキスト情報の解析は可能でも、複雑な画像を認識して適切に選択することはできません。このため、「私はロボットではありません」を用いた認証システムは、人間と機械の識別に役立つ有効な手段となります。

何度も認証を求められる

認証作業を行ったにもかかわらず、何度も画像認証を求められるケースがあります。その主な原因は、指定された画像を正しく選択できていないことです。

そのほかの原因として、システムが正しく処理されなかった、一定時間内に認証が完了しなかったなども考えられます。こうした状況に遭遇した場合、質問と画像を切り替えて、操作を最初からやり直しましょう。

対象物が表示されていない

​​画像内に対象物が表示されていない場合もあります。これは、認証システムとセキュリティ対策ソフトが競合することで主に発生します。

「私はロボットではありません」の認証システムを不正プログラムと勘違いし、ブロックしている可能性があるのです。このような状況では、認証対象を再度設定するか、セキュリティ対策ソフトを一度停止してから再度試す方法が有効です。

小さすぎてわからない

画像が表示されたのは良いものの、対象物が小さすぎて回答できないというケースもあるでしょう。reCAPTCHA認証による画像認証システムは、複数の画像を一度に表示するため、場合によっては対象物が小さくなってしまうのです。

このような状況では正しく回答できないため、切り替えボタンをクリックして画像を変更しましょう。もしくは、ディスプレイの拡大機能を使って対象物を大きくするのも一つの手です。

チェックボックスが出ない

そもそもチェックボックスが表示されず、選択できない事例もあります。この場合、主な原因として閲覧しているネットワークの設定、もしくはセキュリティ対策ソフトによる影響が考えられます。

ネットワーク設定やキュリティ対策ソフトによっては、reCAPTCHA認証は機能するものの、正しくチェックボックスが表示されないケースがあるのです。この問題を解決するには、まずはネットワークを別のものに変更し、それでも改善しなければセキュリティ対策ソフトを一時的に停止しましょう。

チェックボックスをクリックできない

チェックボックスをクリックできず、全く反応しない場合は、主に以下のような原因が考えられます。

▼チェックボックスをクリックできない主な原因

1. ブラウザの拡張機能とreCAPTCHA認証が競合している
2. セキュリティ対策ソフトとreCAPTCHA認証が競合している
3. ブラウザの設定でJavaScriptを無効化している

原因が1と2の場合は、競合している機能を一時的に停止すれば解決します。原因が3の場合は、WebサイトでJavaScriptが有効になっているのかを確認し、無効になっている場合は設定を変更しましょう。

しばらく時間を空ける

しばらく時間を空けることで、「短時間でアクセスが多い」という不正アクセスを疑われるリスクが軽減します。そのため、まずはしばらく時間を空けて、再度アクセスを試みてみましょう。

なお、しばらく時間を空けることが有効である一方、更新ボタンを何度も連続して押す、同じWebページを複数開くなどの行為は、不正プログラムを疑われやすいため逆効果です。この点を留意して、Webサイトへのアクセスを試みましょう。

ブラウザのCookieとキャッシュを削除する

2つ目は、ブラウザのCookieとキャッシュを削除する方法です。Webページにアクセスする際の情報を消すことで、「同一人物から何度もアクセスされている」という疑惑を解消できます。

▼Cookie・キャッシュとは？

Webページにアクセスした時の履歴や閲覧データのこと。

例えば、Cookieとキャッシュが残っている状態でネットショッピングを利用すると、ユーザーIDとパスワードを入力せずにログインできます。Webサイトを快適に利用するためのものですが、その一方でreCAPTCHA認証のシステムからはbotと疑われる原因になります。

そのため、ブラウザのCookieとキャッシュを削除することは、「私はロボットではありません」を回避するための有効な方法になるのです。ブラウザによって削除する方法が異なるため、各ブラウザのヘルプページから確認しましょう。

IPアドレスをリセットする

「私はロボットではありません」の表示の有無はIPアドレスによっても判断されているため、IPアドレスのリセットが回避に有効です。

▼IPアドレスとは？

インターネット上の住所のようなもの。

IPアドレスのリセット方法は、WindowsとMacでそれぞれ異なります。各OSごとのリセット方法は以下の通りです。

▼Windowsの場合

1. スタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell」を選択する
2. 「Windows PowerShell」を起動して「ipconfig /release」と入力する
3. Enterキーを押して「ipconfig /renew」を入力する
4. Enterキーを押せば新しいIPアドレスが取得できる

▼Macの場合

1. アップルメニューから「システム環境設定」を選択する
2. サイドバーで「ネットワーク」を選択する
3. ネットワークサービスを選択して「詳細」をクリックする
4. 「TCP/IP」を選択して「DHCPリースを更新」をクリックする
5. 「OK」をクリックすれば新しいIPアドレスが取得できる

ブラウザを再インストールする

「Google Chrome」や「Firefox」などのブラウザを再インストールする方法も有効です。ブラウザによる拡張機能などが不正プログラムと疑われている場合、この方法で「私はロボットではありません」の表示を回避できることがあります。

再インストールする方法はブラウザによって異なるため、使用しているブラウザのヘルプページを参照しましょう。

ネットワーク設定を見直す

フリーWi-Fiなどを利用している場合、別のユーザーの影響を受けてbotと判断されている可能性があるため、ネットワーク設定を見直してみてください。

最も簡単な方法は、接続しているネットワークを別のものに切り替えるという方法です。社内ネットワークを利用している場合は、管理者に状況を説明し、原因の調査と共に設定を変更しましょう。