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スマホが乗っ取られた際の10のサイン|乗っ取りの手口と被害リスク

「スマホの乗っ取り・ハッキングとは?」、「スマホを乗っ取られた場合の具体的な被害リスクや対策方法を知りたい」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

スマホの乗っ取り・ハッキングとは、外部から不正にデバイスを制御され、個人情報の窃取や金銭的損害を引き起こす犯罪手口のことです。

攻撃者によってスマホが乗っ取られると、個人情報の漏洩、金銭的損失、プライバシーの侵害など、さまざまな被害リスクが伴います。

乗っ取りの被害を最小限に留めるためには、迅速な対応とあらかじめの対策が非常に重要です。

本記事では、スマホの乗っ取りの手口や被害リスク、対処法から対策方法までを詳しく解説します。

目次

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  1. スマホの乗っ取り・ハッキングとは
  2. スマホの乗っ取りの具体的な手口
  3. 不正なアプリによるマルウェア感染
  4. 怪しいWebサイトやリンクを使ったフィッシング詐欺
  5. 偽のWi-Fiスポットからの情報漏洩
  6. スマホの乗っ取りによる主な被害リスク
  7. スマホが乗っ取られた際の10のサイン
  8. 動作が遅くなる・本体に熱を持つ
  9. 充電残量の減りが早くなる
  10. 通信容量がすぐになくなる
  11. 通信料金が増える
  12. GPSやカメラが勝手に起動する
  13. 何度も再起動を繰り返す
  14. 怪しいポップアップが表示される
  15. 知らないアプリがインストールされている
  16. 身に覚えのないログイン履歴がある
  17. SNSアカウントで不審な動きがある
  18. スマホが乗っ取られた際の対処法
  19. アカウントのパスワードを変更する
  20. クレジットカードを停止する
  21. 怪しいアプリを削除する
  22. ネットワークから遮断する
  23. 専門機関に相談する
  24. スマホを初期化する
  25. スマホを乗っ取られないための対策方法
  26. OSやシステムを常に最新の状態に保つ
  27. 不審なリンクやWebサイトを開かない
  28. 怪しいフリーWi-Fiを使わない
  29. スマホの安全管理を徹底する
  30. セキュリティ対策ソフトを導入する
  31. まとめ

スマホの乗っ取り・ハッキングとは

スマホの乗っ取り・ハッキングとは、外部から不正にデバイスを制御され、個人情報の窃取や金銭的損害を引き起こす犯罪手口のことです。

この行為は、スマホ内のデータに無許可でアクセスすることにより、利用者のプライバシーや財産を脅かします。

スマホの乗っ取り方法や目的はさまざまですが、メールやSNSを通じて、利用者にマルウェアをダウンロードさせたり、怪しいリンクをクリックさせたりする方法が一般的です。

このような攻撃から身を守るためには、不審なリンクやWebサイトを開かないように徹底するほか、十分なセキュリティ対策が求められます。

また、スマホの乗っ取りやハッキングが発覚した際には、被害拡大を防ぐため、迅速に対処することが大切です。

スマホの乗っ取りの具体的な手口

スマホの乗っ取りは、利用者の個人情報や金銭を狙った多様な方法で行われます。

乗っ取りの具体的な手口として、以下の3つをそれぞれ解説します。

  1. 不正なアプリによるマルウェア感染
  2. 怪しいWebサイトやリンクを使ったフィッシング詐欺
  3. 偽のWi-Fiスポットからの情報漏洩

これらの手法は、スマホユーザーのセキュリティ意識を試すとともに、日々巧妙化しています。

不正なアプリによるマルウェア感染

不正アプリからマルウェアがスマホ内に侵入するケースは、セキュリティ上の大きな脅威です。

不正アプリは正規のものに偽装し、ダウンロードを促すという特性を持ちます。

一般的な手口として、不正アプリのインストール後、アプリに組み込まれたプログラムがスマホにマルウェアを感染させ、デバイスを不正に制御します。

これにより、重要データの漏洩に繋がるほか、別のデバイスへの感染拡大を引き起こす恐れもあり、注意が必要です。

【関連記事】マルウェアとウィルスの違いとは?関係性や感染時の見分け方、感染時の対策を解説

怪しいWebサイトやリンクを使ったフィッシング詐欺

フィッシング詐欺により、偽のWebサイトやリンク経由でスマホが乗っ取られることがあります。

フィッシング詐欺に用いられるサイトは本物と酷似しているため、誤って情報を入力してしまいがちです。

入力した情報は攻撃者の手に渡り、その結果、不正アクセスやウイルス感染に繋がるリスクがあります。

したがって、未知のリンクやメールに対しては、常に警戒することが大切です。

【関連記事】フィッシング詐欺とは?具体的な手口や被害に遭わないための対策

偽のWi-Fiスポットからの情報漏洩

公衆Wi-Fiを装った偽Wi-Fiスポットを通じて、スマホのアクセス権を盗み取る手口も存在します。

これらの偽スポットは、実際の公衆Wi-Fiと見分けがつきにくく、接続した利用者のデータを犯罪者は盗み取り、利用者のパーソナルデータを使って不正アクセスなどを試みます。

特に未暗号化の通信を利用する際は、盗聴の危険性が伴うため細心の注意が必要です。

スマホの乗っ取りによる主な被害リスク

スマホの乗っ取りに遭うと、多岐にわたる被害リスクが発生します。

例えば、攻撃者は乗っ取ったスマホを利用してさまざまな不正行為を行い、利用者に金銭的被害や重大な影響を及ぼす可能性があります。

▼スマホの乗っ取りによる主な被害リスク

  • 個人情報の漏洩
  • 金銭的損失
  • 身元情報の悪用
  • プライバシーの侵害
  • 信用情報の毀損
  • SNSアカウントの不正利用
  • マルウェアの拡散
  • デバイスのロック
  • 犯罪行為の加担

仮に個人情報が漏洩した場合、第三者による身元情報の不正利用やプライバシー侵害が発生します。

また、オンラインバンキングを不正利用されると、詐欺行為によって金銭的被害が伴います。

このようにスマホの乗っ取りによる被害リスクはさまざまです。被害拡大を防ぐためには、乗っ取りの兆候を見逃さず、迅速に対処することが求められます。

スマホが乗っ取られた際の10のサイン

スマホが乗っ取られた際の兆候は、日常的な使用中の動作や挙動に現れます。

これらのサインに早期に気付くことで、被害を最小限に抑え、速やかな対処が可能となります。

  1. 動作が遅くなる・本体に熱を持つ
  2. 充電残量の減りが早くなる
  3. 通信容量がすぐになくなる
  4. 通信料金が増える
  5. GPSやカメラが勝手に起動する
  6. 何度も再起動を繰り返す
  7. 怪しいポップアップが表示される
  8. 知らないアプリがインストールされている
  9. 身に覚えのないログイン履歴がある
  10. SNSアカウントで不審な動きがある

以下、乗っ取りの疑いがある際に現れる典型的なサインを紹介します。

動作が遅くなる・本体に熱を持つ

マルウェアがバックグラウンドで動作し、スマホの処理能力を圧迫します。その結果、動作の遅延や本体の発熱を引き起こすことがあります。

プロセッサが過負荷となり、発熱が頻発する場合は特に注意が必要です。

充電残量の減りが早くなる

異常なバッテリー消費は、スマホ乗っ取りのサインの1つです。

背後で動作する不正なプロセスにより、バッテリーの消耗が通常よりも早くなります。

単純にバッテリーの劣化による影響も考えられますが、急激に減りが早くなった場合は、スマホの乗っ取りを一度疑ってみてください。

通信容量がすぐになくなる

通信容量の急激な消費が見られた場合、乗っ取りの警告信号となり得ます。

不正プログラムやマルウェアが大量のデータを送信することで、通信量が急激に増加します。

通信料金が増える

スマホが乗っ取られると、通信料金が異常に跳ね上がることがあります。

これは、不正な通信活動やアプリの購入、商品の購入が主な原因です。有料コンテンツが大量に購入されている場合は特に注意が必要です。

GPSやカメラが勝手に起動する

位置情報や画像の不正取得を目的としたGPSやカメラの自動起動は、スマホが乗っ取られているサインかもしれません。

外部からの不正アクセスによりGPSやカメラを起動させ、情報を不正に取得している可能性があります。

また、Wi-Fiが自動でオンオフを繰り返す、勝手に電話がかけられるなどの動作もハッキングの恐れがあります。

何度も再起動を繰り返す

システムに異常が発生し、スマホが何度も再起動を繰り返すことは、乗っ取りの可能性を示唆しています。

この不自然な再起動は、マルウェアやハッキングによるシステムへの干渉が原因であることが考えられます。

特に使用中に突然シャットダウンし、再起動が繰り返される場合は、直ちにセキュリティチェックを実施すべきです。

怪しいポップアップが表示される

不正なソフトウェアからの広告や警告のポップアップが頻繁に表示されるのは、スマホが何らかのマルウェアに感染している兆候です。

これらのポップアップは、クリックするとさらなるマルウェア感染やフィッシングサイトへ誘導されます。

信頼できない警告や広告が突然画面に現れた場合は、即座にセキュリティアプリでスキャンを行うことが重要です。

【関連記事】「ウイルスが検出されました」と出る原因と正しい対処法を詳しく解説

知らないアプリがインストールされている

利用者の許可なくスマホに新しいアプリがインストールされている場合、これはマルウェア感染や乗っ取りの警告信号です。

特に、アプリのアイコンや名前が不審であったり、アプリ使用中のバッテリー消費が異常に早かったりした場合は、マルウェアによる感染を疑いましょう。

見慣れないアプリを発見したら、ダウンロード履歴を即座に確認し、必要に応じて削除する措置を取るべきです。

身に覚えのないログイン履歴がある

アカウントに対する身に覚えのないログイン試行が記録されているケースも注意が必要です。

ログイン地域がご自身の居住地と異なる場合や、二段階認証のアラートが不審なタイミングで届いた場合は、アカウントのセキュリティを直ちに強化し、パスワードの変更を行いましょう。

SNSアカウントで不審な動きがある

ご自身のSNSアカウントから知らない内容の投稿が行われている、または知らない人とのメッセージ交換がある場合、スマホが乗っ取られている可能性が高くなります。

SNSアカウントが不正利用され、被害拡大に繋がる恐れがあります。

このような状況を発見したら、アカウントのパスワードを変更し、セキュリティ設定を見直すことが大切です。

【関連記事】SNSアカウントの乗っ取りとは?具体的な手口と対策を徹底解説

スマホが乗っ取られた際の対処法

スマホの乗っ取りが発覚した際には、迅速に対処することが被害を最小化する鍵となります。

被害状況を踏まえて、以下のような対処法を検討しましょう。

  1. アカウントのパスワードを変更する
  2. クレジットカードを停止する
  3. 怪しいアプリを削除する
  4. ネットワークから遮断する
  5. 専門機関に相談する
  6. スマホを初期化する

以下、各対処法の詳細について解説します。

アカウントのパスワードを変更する

乗っ取りの疑いがあるなら、まずは全てのアカウントのパスワードを変更しましょう。

これにはメール、SNS、オンラインバンキング、Apple IDなどのアカウントが含まれます。

新しいパスワードは以前のものと全く異なるものに設定し、二段階認証の設定も併せて行うことが推奨されます。

なお、パスワードを変更する際は画面の監視を防ぐため、別のデバイスから操作を行うことが大切です。

クレジットカードを停止する

スマホの乗っ取りによってクレジットカード情報が漏洩し、金銭的被害が発生する恐れがあります。

カードの不正利用を防ぐために、すぐにカード会社に連絡して使用を停止してもらいましょう。

また、最近の取引履歴を確認し、不審な取引がないかチェックすることも大切です。必要に応じて、カードの再発行も検討しましょう。

怪しいアプリを削除する

スマホに怪しいアプリがインストールされている場合は、乗っ取りの原因となることがあるため即座に削除しましょう。

アプリを削除する前には、デバイスのセキュリティ設定を見直し、必要に応じてセキュリティスキャンを実施します。

これにより、他のデバイスがマルウェアに感染するリスクを防げます。

ネットワークから遮断する

スマホの乗っ取りの疑いがある際は、すぐにインターネット接続を遮断することが重要です。

具体的には、Wi-Fiとモバイルデータの両方をオフにします。

この対処を行うことで、バックグラウンドでのインターネット接続や不正アクセスを防ぎ、追加の被害を避けることに繋がります。

専門機関に相談する

ご自身での問題解決が難しいと感じたら、迷わず専門機関に相談しましょう。

ハッキング調査に対応している専門機関に相談し、適切なアドバイスを受けることで、早期の問題解決に寄与します。

さらに、不正アクセスや詐欺などの犯罪行為が発生している場合は、警察への通報も検討する必要があります。

スマホを初期化する

スマホが乗っ取られたときの最終手段として、デバイスの初期化を検討することがあります。

初期化を行う前には、連絡先、写真、ドキュメントなど、重要なデータのバックアップを取ることが重要です。

データのバックアップを取った後、工場出荷時の設定にリセットすることで、マルウェアや不正なソフトウェアを含むあらゆるデータが削除されます。

これにより、デバイスを正常な状態に戻し、スマホの安全性を確保することができます。

スマホを乗っ取られないための対策方法

スマホの安全性を保つためには、日々の注意深い使用と予防策が不可欠です。

本項では、スマホを乗っ取られないための有効な対策方法を5つ紹介します。

  1. OSやシステムを常に最新の状態に保つ
  2. 不審なリンクやWebサイトを開かない
  3. 怪しいフリーWi-Fiを使わない
  4. スマホの安全管理を徹底する
  5. セキュリティ対策ソフトを導入する

それぞれの対策を1つずつ見ていきましょう。

OSやシステムを常に最新の状態に保つ

スマホのOSや各種システムを最新の状態に保つことは、セキュリティを強化する上で最も基本的かつ効果的な方法です。

定期的に提供されるソフトウェアの更新には、新たに発見された脆弱性を修正するパッチが含まれており、これらを迅速に適用することで攻撃者による侵入リスクを低減できます。

更新をつい忘れてしまいがちな方は、自動アップデート機能を活用すると良いでしょう。

不審なリンクやWebサイトを開かない

フィッシング詐欺やマルウェアの感染経路として、不審なリンクやWebサイトの閲覧が含まれます。

したがって、未知の発信元からのメールやメッセージ内のリンクは開かない、見慣れないWebサイトは訪問しないという姿勢を徹底することが重要です。

企業や組織では、このようなリスクに対する意識を高め、従業員間で情報の共有を図ることも、組織全体のセキュリティレベルを向上させる上で効果的です。

怪しいフリーWi-Fiを使わない

公共の場所で提供されるフリーWi-Fiは便利ですが、安全性が確認されていないネットワークを利用することはリスクが伴います。

不正なWi-Fiスポットを介して、利用者のデータが盗聴される可能性があるため、公衆Wi-Fiの使用は慎重に行うべきです。

安全なインターネット接続を求める際には、信頼できるプロバイダーのサービスを利用するか、個人的なモバイル通信を使用することをおすすめします。

スマホの安全管理を徹底する

スマホの置き忘れや盗難によって個人情報が漏れるリスクがあります。

そのため、常にスマホの所在を確認し、不使用時はロックをかけるなどの安全管理を徹底することが大切です。

特に被害リスクが大きいSNSアカウントやオンラインバンキングの不正利用を防ぐため、強力なパスワードの設定や多要素認証の採用を検討しましょう。

【関連記事】多要素認証(MFA)とは?二要素認証・二段階認証との違いやメリットを解説

セキュリティ対策ソフトを導入する

スマホのセキュリティを強化するためには、信頼できるセキュリティ対策ソフトの導入がおすすめです。

対策ソフトを導入すれば、マルウェアやスパイウェアといった脅威からデバイスを保護でき、不審なアプリやファイルを自動的に検出してくれます。

また、定期的にスキャンすることで、セキュリティの脅威を早期に発見し、迅速に対処できるようになります。

まとめ

本記事では、スマホの乗っ取りの手口や被害リスク、対処法から対策方法までを詳しく解説しました。

悪意のある攻撃者によってスマホが乗っ取られると、個人情報が漏洩したり、金銭的損失が発生したりなど、さまざまな被害リスクが伴います。

スマホの乗っ取り被害を最小化するためには、ハッキングのサインにいち早く気付き、迅速に対処することが大切です。また、乗っ取られないための対策を複合的に講じることも求められます。

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