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情報セキュリティの「脅威」とは?リスクを軽減する効果的な対策

  • 情報セキュリティの「脅威」と「リスク」の違いは?
  • 情報セキュリティの脅威における具体的な種類は?
  • 組織を安全に運営するための対策方法を知りたい

このような疑問がある方もいるでしょう。情報セキュリティの「脅威」とは、組織や企業が保有する情報資産に損失を与えうる事象のことです。

情報セキュリティの脅威は大きく、意図的脅威、偶発的脅威、環境的脅威の3つに分類されます。組織を安全に運営するためには、脅威の特徴に合わせた効果的な対策が必要です。

本記事では、情報セキュリティの脅威やリスクの基礎概要、効果的な対策方法について解説します。情報セキュリティの脅威を防ぎ、組織を安全に運営したい方は本記事を最後までご覧ください。

目次

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  1. 情報セキュリティの「脅威」とは
  2. IPAが公表した情報セキュリティの10大脅威
  3. 情報セキュリティの脅威における3つの要素
  4. 意図的脅威
  5. 偶発的脅威
  6. 環境的脅威
  7. 情報セキュリティの脅威を防ぐ対策方法
  8. OSやソフトウェアを最新の状態に保つ
  9. 従業員のリテラシーを向上させる
  10. 社内ルールを策定して共有する
  11. 事業・経営状況に合わせてセキュリティ対策を強化する
  12. セキュリティ対策ソフトを導入する
  13. GMOサイバーセキュリティ byイエラエなら情報セキュリティの脅威に効果的
  14. まとめ

情報セキュリティの「脅威」とは

情報セキュリティにおける「脅威」とは、組織や企業が保有する情報資産に損失を与えうる事象のことです。具体的には、外部からのサイバー攻撃、内部からの情報漏洩、システムの脆弱性の利用などが該当します。

これらの脅威は、組織の信頼性低下、金銭的損失、運営の停滞など、多方面にわたる深刻な影響をもたらす可能性があります。また、似たような言葉で情報セキュリティの「リスク」というものもあり、これは主に損失を与える可能性に焦点を当てた表現です。

つまり、脅威は損失を引き起こす具体的な原因や事象であり、リスクはその脅威が実際に損失をもたらす可能性を示しています。例えば、未知のマルウェアによる攻撃は脅威であり、そのマルウェアがシステムに侵入し情報を盗み出す可能性はリスクです。

情報セキュリティの脅威とリスクを正確に理解し、適切に対策を講じることが、組織運営を継続する上で非常に重要となります。

IPAが公表した情報セキュリティの10大脅威

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は2023年1月25日、「情報セキュリティ10大脅威 2023」を発表しました。IPAによると、このセキュリティ脅威は「2022年に発生した社会的に影響が大きかったと考えられる情報セキュリティにおける事案から、IPAが脅威候補を選出し、情報セキュリティ分野の研究者、企業の実務担当者など約200名のメンバーからなる『10大脅威選考会』が脅威候補に対して審議・投票を行い、決定したもの」とされています。※

つまり、以下のランキングを確認すれば、2022年に社会的影響が大きかったセキュリティ上の脅威を把握することが可能です。個人・組織ともにランキング形式で記載します。

【情報セキュリティ10大脅威 2023(個人)※】

順位 情報セキュリティの脅威
1位 フィッシングによる個人情報等の詐取
2位 ネット上の誹謗・中傷・デマ
3位 メールやSMS等を使った
脅迫・詐欺の手口による金銭要求
4位 クレジットカード情報の不正利用
5位 スマホ決済の不正利用
6位 不正アプリによる
スマートフォン利用者への被害
7位 偽警告によるインターネット詐欺
8位 インターネット上のサービスからの
個人情報の窃取
9位 インターネット上のサービスへの
不正ログイン
10位 ワンクリック請求等の
不当請求による金銭被害

【情報セキュリティ10大脅威 2023(組織)※】

順位 情報セキュリティの脅威
1位 ランサムウェアによる被害
2位 サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
3位 標的型攻撃による機密情報の窃取
4位 内部不正による情報漏えい
5位 テレワーク等の
ニューノーマルな働き方を狙った攻撃
6位 修正プログラムの公開前を狙う攻撃
(ゼロデイ攻撃)
7位 ビジネスメール詐欺による金銭被害
8位 脆弱性対策の公開に伴う悪用増加
9位 不注意による情報漏えい等の被害
10位 犯罪のビジネス化
(アンダーグラウンドサービス)

※ 引用:情報セキュリティ10大脅威 2023|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

組織では、「ランサムウェアによる被害」が最も社会的影響を与えていたとされます。これには、ファイルを暗号化されて復旧と引き換えに金銭を要求される、情報が窃取され公開すると脅迫されるなどのケースが含まれます。

それに続き、「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」や「標的型攻撃による機密情報の窃取」も組織にとって重大な脅威であり、企業はこれらの脅威を防ぐための対策が必要です。 

情報セキュリティの脅威における3つの要素

情報セキュリティの脅威には、大きく分けて3つの要素が存在します。これらの要素を理解することは、情報セキュリティの全体像を把握し、適切な対策を講じる上で非常に重要です。

  1. 意図的脅威
  2. 偶発的脅威
  3. 環境的脅威

各要素について順番に解説していきます。

意図的脅威

意図的脅威とは、特定の目的や意図を持って行われる脅威のことです。この種の脅威には、ハッキングやフィッシング、標的型攻撃などが含まれます。

例えば、攻撃者によるシステムへの侵入や、フィッシング詐欺による個人情報の盗取などは、企業や個人にとって深刻なセキュリティリスクをもたらします。発生頻度は他の脅威に比べると高くはありませんが、大規模なリスクを招く恐れもあるため効果的な対策が必要です。

【関連記事】サイバー攻撃34種類の手口と対策|最新の被害事例も紹介

偶発的脅威

偶発的脅威とは、意図せず発生する脅威のことを指します。具体的には、以下のような脅威がこれに該当します。

▼偶発的脅威の主なケース

  • 人的ミスによる情報漏洩
  • システムの誤操作によるトラブル
  • 社用PCの持ち出しによる盗難

そのほか、従業員が誤って重要なファイルを削除する、誤った情報を外部に公開するといったケースもこれに当てはまります。

偶発的脅威は日常業務の中で発生しやすく、その結果として重大なリスクに繋がることもあります。内部の人間への注意喚起や情報共有が特に重要です。

環境的脅威

環境的脅威は、自然災害や社会的な変動など、組織の外部から生じる脅威です。地震、洪水、火災などの自然災害は、データセンターやサーバールームを物理的に破壊することがあります。

また、社会的な変動や政治的な不安定さも、組織のセキュリティ環境に影響を及ぼす可能性があります。このような環境的脅威は予測が困難で対策が難しいですが、システム停止に備えたデータのバックアップなどが求められます。

情報セキュリティの脅威を防ぐ対策方法

組織を安全に運営するためには、情報セキュリティの脅威への対策が欠かせません。効果的に防ぐための対策方法は以下の通りです。

  1. OSやソフトウェアを最新の状態に保つ
  2. 従業員のリテラシーを向上させる
  3. 社内ルールを策定して共有する
  4. 事業・経営状況に合わせてセキュリティ対策を強化する
  5. セキュリティ対策ソフトを導入する

情報セキュリティのリスクを低減したい方は、以下の対策方法を参考にしてください。

OSやソフトウェアを最新の状態に保つ

OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つことは、情報セキュリティの脅威に対する基本的な対策です。ソフトウェアやOSには時々セキュリティの脆弱性が見つかり、アップデートによってその都度修正が行われます。

これらの更新を怠ると、脆弱性が残ったままシステムを運用することとなり、攻撃者に侵入されるリスクが高まります。したがって、定期的にシステムの更新を行い、セキュリティパッチを適用することが大切です。

従業員のリテラシーを向上させる

セキュリティのリスクは技術面だけでなく、人的要因にも大きく依存します。社内での勉強会や講習を開催し、従業員のリテラシーを向上させることは情報セキュリティの強化に繋がります。

まずはシステム側の整備を行い、それが整ったらセキュリティ意識を高める教育を実行すると良いでしょう。従業員1人ひとりがセキュリティ意識を高めることで、組織全体のセキュリティが強化されます。

【関連記事】ネットリテラシーとは?重要視される理由と企業が取り組むべき対策

社内ルールを策定して共有する

情報セキュリティのリスクを管理する上で、社内ルールの策定と共有は欠かせません。社内ルールを設けることにより、従業員がセキュリティポリシーに基づいた行動を取ることが期待されます。

▼情報セキュリティの強化に繋がるルール

  • 強固なパスワードの作成方法
  • 機密情報・社内デバイスの扱い方
  • 未承認デバイスの使用禁止

具体的な方法としては、セキュリティ手順や対策内容を文書化して共有し、その上で定期的にルールの再策定を行いましょう。これにより、常に最新のセキュリティ対策が社内に浸透し、意図しないセキュリティ違反を未然に防ぐことが可能となります。

事業・経営状況に合わせてセキュリティ対策を強化する

事業や経営状況に応じてセキュリティ対策を強化することも大切です。例えば、新しい事業分野への進出や大規模なシステム更新時には、それに伴う新たなリスクを評価し、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

具体的な方法としては、リスク評価の実施、セキュリティポリシーの見直し、現場の運用体制や人事配置の変更などが挙げられます。事業の成長や変化に柔軟に対応することで、持続可能なセキュリティ体制を維持できるようになります。

【関連記事】企業が取り組むべきセキュリティ対策とは?重要性や対策内容を解説

セキュリティ対策ソフトを導入する

セキュリティ対策ソフトの導入は、情報セキュリティの脅威に対する効果的な対策の1つです。ソフトウェアには主に以下のような機能が含まれています。

▼セキュリティ対策ソフトの主な機能

  • ウイルス検知
  • 不正アクセスの防止
  • データの暗号化
  • 脆弱性診断
  • セキュリティコンサルティングサービス

これらの機能を用いることで、外部からの攻撃だけでなく、内部からの脅威にも対応することが可能です。セキュリティ対策ソフトを導入する際は、定評のあるソフトウェアを選定し、その設定を適切に管理することが求められます。

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画像引用元:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

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▼GMOサイバーセキュリティ byイエラエの強み

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  2. ホワイトハッカーの技術力でセキュリティ脅威によるリスクを低減できる
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本サービスを導入すれば、自社のセキュリティシステムの弱点を詳細に把握し、それに対する具体的な対処法を確立できます。また、ホワイトハッカーの技術力により、未知の脅威や複雑な攻撃にも迅速に対応できるようになります。

総合的なセキュリティ対策は、現代のビジネスにおいて必要不可欠です。高度なセキュリティ環境を構築したい方は、本サービスの導入を検討してみてください。

まとめ

本記事では、情報セキュリティの脅威やリスクの基礎概要、効果的な対策方法について解説しました。

情報セキュリティの脅威は大きく、意図的脅威、偶発的脅威、環境的脅威の3つに分けられます。組織・企業を安全に運営するためには、脅威の特徴に合わせた対策が必要です。

主な対策方法としては、OSやソフトウェアを最新の状態に保つことや、セキュリティ対策ソフトの導入などが挙げられます。

より高度なセキュリティ環境を構築したいなら、「GMOサイバーセキュリティ byイエラエ」の利用をご検討ください。情報セキュリティに関するサイバー攻撃を監視し、対策からセキュリティ課題の解決まで総合的なサポートを提供します。

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