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2019年9月25日(水)公開

第229回

速いことは良いことです [新]デスクトップクラウド Vol.4

生まれ変わった「お名前.com デスクトップクラウド」~リモートデスクトップ編~

「お名前.com デスクトップクラウド」では、リモートデスクトップという技術を利用してサーバーに接続します。

今回はリモートデスクトップを利用するための設定内容を詳しく紹介します。

記事INDEX

まずはサーバーに接続!

すでにサーバーが利用可能となっているので、まずは接続してみましょう!

1番簡単な方法は、前回紹介したコントロールパネルの「リモートデスクトップ」メニューから「RDPファイルのダウンロード」を実行することです。

RDPファイルのダウンロード
RDPファイルのダウンロード

「RDPファイルのダウンロード」ボタンをクリックすると、RDPファイルがダウンロードされますので、そのままダブルクリックするなどして実行します。すでに「サーバーの初期設定」で設定したユーザー名が入力されているので、同様に設定したパスワードを入力します。

RDPファイルの実行
RDPファイルの実行

画面いっぱいに接続先サーバーのデスクトップが表示されます。画面上部にバーが表示されていれば接続先のデスクトップが表示されていることになります。「for MT4」プランであれば、デスクトップ上に「Desktop Cloud MT4 Installer」というアイコンも表示されています。

「お名前.com デスクトップクラウド」はWindowsからだけでなく、Mac、AndroidやiPhoneなどのスマートフォン、タブレットからも接続することが可能です。

RDPファイルをダウンロードする接続方法は、WindowsやMacなどから接続する場合に利用可能です。スマートフォンやタブレットから接続する場合、いくつかリモートデスクトップ接続用のアプリが公開されていますが、それぞれのアプリに接続情報を入力して設定する必要があります。

リモートデスクトップ接続情報

コントロールパネルの「リモートデスクトップ」メニューには「リモートデスクトップ接続情報」が記載されています。これらの情報は手動で「お名前.com デスクトップクラウド」にリモートデスクトップ接続するために必要な情報となります。具体的に、どの部分に設定するべき情報なのかを詳しく見てみましょう。

リモートデスクトップ接続情報
リモートデスクトップ接続情報

先ほどダウンロードしたRDPファイルを右クリックして「編集」を選択します。

「リモートデスクトップ接続」のアプリケーションが起動します。すでにRDPファイルの内容に従って、いくつかの項目が設定されています。「資格情報を保存できるようにする」のチェックを入れておくと、一度ログインした情報を保存して、以後同じコンピューターから接続する場合は、パスワードの入力無しに接続できるようになります。

リモートデスクトップ接続アプリケーション
リモートデスクトップ接続アプリケーション

コントロールパネルの「リモートデスクトップ接続情報」と見比べてみましょう。

設定項目の確認
設定項目の確認

「コンピューター」と「ユーザー名」に関しては、「接続先コンピューター名」と「ユーザー名」の情報が該当します。

詳細設定タブには「任意の場所から接続する」という項目があり、“リモートデスクトップゲートウェイ(RDゲートウェイ)”を利用するための設定を行うことができます。「詳細」ボタンをクリックすると、「サーバー名」には「RDゲートウェイサーバー名」の情報が該当しています。コントロールパネルにある、RDゲートウェイサーバー名の下の「ユーザー名」は、スマートフォンやタブレットから接続する場合に、アプリによっては必要となる情報です。

画面

・画面設定
ダウンロードしたRDPファイルでは、接続元の画面いっぱいにサーバーのデスクトップが表示されますが、設定を変えることで、画面より小さいサイズで表示することが可能です。

「画面」タブの「画面の設定」のスライダーを変更することで任意のサイズで表示されます。一番右の大にすると全画面表示となります。

「リモートセッションですべてのモニターを使用する」にチェックを入れると、接続元がマルチモニター環境の場合、複数のディスプレーにサーバー上のデスクトップを表示することが可能となります。

画面の設定
画面の設定

・画面設定
ダウンロードしたRDPファイルでは、接続元の画面いっぱいにサーバーのデスクトップが表示されますが、設定を変えることで、画面より小さいサイズで表示することが可能です。

「画面」タブの「画面の設定」のスライダーを変更することで任意のサイズで表示されます。一番右の大にすると全画面表示となります。

「リモートセッションですべてのモニターを使用する」にチェックを入れると、接続元がマルチモニター環境の場合、複数のディスプレーにサーバー上のデスクトップを表示することが可能となります。

画面サイズを小さくして接続
画面サイズを小さくして接続

・画面の色
画面の色は、写真や動画などをサーバー側で表示する場合、色数が多ければより自然に近い色合いとなりますが、接続回線が遅い場合などは負荷が高く使用感が悪くなるため、色数を落とすことをお勧めします。

・全画面表示バー
このチェックを外すと、全画面表示の際に画面上部のバーを非表示にすることができます。通常のウィンドウ状態に戻すときには、「Ctrl」+「Alt」+「Break」を押して全画面表示を解除できます。

ローカルリソース

ローカルリソースの設定
ローカルリソースの設定

・リモートオーディオ
リモートオーディオの設定では、サーバー側で再生された音声を接続元のコンピューターで再生したり、接続元のコンピューターのマイクを使ってサーバー側で録音するといった設定を行うことができます。

リモートオーディオの設定
リモートオーディオの設定

・キーボード
Windowsキーが有効になる場合を設定します。Windowsキーは「Windowsキー」 + 「E」でエクスプローラーを起動するなど他のキーと組み合わせて様々なショートカットとして利用できます。

・ローカルデバイスとリソース
「プリンター」のチェックを入れると、サーバー側の印刷出力先に、接続元のプリンターを指定することができます。

「クリップボード」のチェックを入れると、サーバー側と接続元でクリップボードを介してテキストやファイルのやり取りが可能となります。ファイルのコピー中に同様にクリップボード経由で他の操作を行うとエラーとなってしまいますので注意が必要です。また、クリップボード経由でやりとり可能なファイルサイズは4GBまでとなります。4GB以上のファイルの送受信を行う場合は、以下のドライブのチェックを入れて、エクスプローラーで表示された接続元のドライブを利用してファイルのやりとりを行う必要があります。

ただし、リモートデスクトップ経由でのファイルの送受信ではいずれの方法でも速度が極端に遅いため、サイズの小さいファイルや、テキストなどの文字列にとどめておく方がよいでしょう。サイズの大きなファイルの送受信は、一度OneDriveなどクラウドのストレージサービスを経由するなどの方法をお勧めします。

ローカルデバイスとリソースの設定
ローカルデバイスとリソースの設定
接続元のドライブを参照
接続元のドライブを参照
リモートデスクトップのファイルコピー
リモートデスクトップのファイルコピー
エクスペリエンス

エクスペリエンスの設定
エクスペリエンスの設定

エクスペリエンスでは、リモートデスクトップ接続時の回線速度によって、表示すべきデスクトップの機能を選択することができます。「接続品質の自動検出」を選択しておくと回線速度に適した設定を自動的に選択してくれます。

「ビットマップのキャッシュを保持」にチェックを入れておくと、リモートデスクトップ接続のパフォーマンスがアップするので、チェックをそのまま入れておくことをお勧めします。

「接続が損なわれた場合は再接続する」のチェックを入れると、何らかの理由でリモートデスクトップ接続が意図せず途切れた場合、自動的に再接続を行います。

詳細設定

詳細設定
詳細設定

・サーバー認証
サーバー認証が失敗した場合の警告表示の方法を設定します。

・任意の場所から接続する
リモートデスクトップゲートウェイの設定を行います。設定情報は、先ほど紹介したコントロールパネルの「リモートデスクトップ接続情報」の内容となります。


以上が、「お名前.com デスクトップクラウド」でリモートデスクトップを利用するための設定方法となります。様々な利用環境に最適な細かい設定が可能となっており、サーバーと接続元で簡単にファイルのやり取りもできるようになっています。また、「お名前.com デスクトップクラウド」では、RDゲートウェイを採用してセキュリティーの向上が図られていますので、安心して利用することができるようになっています。

生まれ変わったお名前.com デスクトップクラウド、ぜひその速さを体感してみてください。

樋口 勝一

GMOインターネット株式会社

1999年6月GMOインターネットに入社。Windowsを用いたホスティング事業の立ち上げの際、サービス開発からその後の保守・運用まで1人で担当。2010年には「お名前.comWindowsデスクトップ」をリリースし、マイクロソフト社と強い信頼関係を構築。2007年から連続で「マイクロソフトMVPアワード」を受賞し、Windowsのスペシャリストとして活躍。

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