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2012年7月25日(水)公開

第90回

Googleが推奨するスマートフォンサイトの最適化について

Googleによるスマートフォン版クローラーの導入で変わる、検索エンジンとスマートフォンサイトの関係

インターネット業界の旬な話題を定期レポートするGMO最新ネット業界レポート SEO編を担当するのは、GMOインターネットグループのSEO事業を担うGMO TECH株式会社。独自の分析システムを有し日々変わる検索エンジンの動向を徹底分析、全てをロジカルに数値化したWeb戦略を提案する同社はSEO対策 を事業軸としながら、今後ニーズが高まるスマートフォンにおける集客事業の展開にも力を注いでいます。

執筆するのはGMO TECH株式会社SEM事業部マネージャー。SEOのエキスパートから旬な情報をお届けします。

記事INDEX

はじめに

スマートフォンの急速な普及に伴い、スマートフォン向けのWebサイトを日頃たくさん目にするようになりました。弊社のお客様からもスマートフォン向けサイトの構築についてお問合せを頂く機会が増えております。
Googleも昨年末のスマートフォン版クローラーの導入から対応を加速しておりますが、検索エンジンとスマートフォンサイトの関係についてはさまざまな情報が飛び交っており、混乱されているお客様も多いようです。

そのため、Googleのスマートフォン向けサイトへの対応をおさらいし、内容を正しく理解頂けるよう重要なポイントをまとめてみたいと思います。

Googleのスマートフォンサイトへの対応

まずは、Googleがスマートフォンサイトの拡大に対して行ってきた取り組みや提供してきた情報をいま一度振り返ってみたいと思います。Googleは公式ブログを通じて、これまでにスマートフォンに関連して以下の情報を発表しています。

■スマートフォン版Googlebot-mobileの導入(2011年12月)
スマートフォン用コンテンツを収集し検索サービスの品質向上に利用する目的で、スマートフォンのユーザーエージェントを使用したGooglebot-mobileが導入されました。
このクローラーが収集した情報を用いた新機能として「リダイレクトスキップ」があります。これはスマートフォン用ページへのリダイレクトが設定されていた場合、検索結果から直接スマートフォン用ページへアクセスできるようにするもので、リダイレクトを介さないためページへアクセスするまでの時間が平均0.5~1秒短縮されるというものです。「リダイレクトスキップ」はもちろん一例で、今後さまざまなサービスの改善に利用されると思われます。
なお、このクローラーについて重要なのは、従来型の携帯電話のGooglebot-Mobileへの対応と同様に、スマートフォン版のGooglebot-Mobileについても、これだけを特別扱いせず、スマートフォンとして扱う、つまり一般のユーザーのからのアクセスと同等に処理をするということです。

■スマートフォンに最適化されたサイト構築の推奨方法を発表(2012年6月)
スマートフォンに最適化されたサイトを構築する際に、Googleがサポートしている構成として以下の3つの方法が紹介されました。

 [1]レスポンシブ・ウェブデザイン(Googleが推奨する方法)
   すべてのデバイスに対して同一のURLで同一のHTMLを提供し、
   CSS3の「Media Queries(メディアクエリ)」という仕組みを使用して
   さまざまな画面サイズのデバイスごとにデザインを変更するサイトです。

 [2]ダイナミック・サービング
   すべてのデバイスに対し同一のURLで、
   ユーザーエージェントに応じて動的に異なる HTML と CSS を提供するサイトです。

 [3]URLもHTMLも異なる、デスクトップ用とモバイル用を別々に構築しているサイトです。

以上がこれまでにGoogleがスマートフォン向けサイトへの対応として発表してきた内容となります。

「最適化」の意味

これらのGoogleの取り組みを正しく理解するために、ここで改めて「スマートフォンの最適化」とはどういうことかを確認をしてみたいと思います。
Googleや、私どものようにSEOに携わる者が「最適化」という言葉を使用すると、どうしても検索結果においてサイトを上位表示させるためにWebサイトを「最適化」するものと捉えられがちです。
しかし、ここでいう「最適化」とはスマートフォンの検索結果でサイトが上位に表示されるようにするために行う最適化ではありません。

実際、現状では検索結果における表示順位は同じアルゴリズムで処理されているため、デスクトップ用サイトとスマートフォン用サイトでほぼ同じものが提供されています。こちらについてはよくご質問を頂戴しますが、スマートフォンに最適化されたサイトがスマートフォン版Googleの検索結果でPC版の検索結果よりも有利になることはありません。
また、デスクトップ用サイトとスマートフォン用サイトを両方用意した方がランキングで有利になることもありません。
いつスマートフォン向けに独自の検索結果が提供されるようになるかも現時点では不明です。

これまでにGoogleが発表してきた取り組みや情報は、スマートフォンの検索結果でサイトが上位に表示されるようにするためのコツを示したものではありません。「スマートフォンサイトの最適化」とは「スマートフォンでの閲覧に適したサイトを構築するために最適な方法」のことですので誤解のないよう注意してください。

「スマートフォンサイトの最適化」のポイント

それではGoogleの推奨する方法でサイトを構築するとどのようなメリットがあるのでしょうか。「スマートフォンサイトの最適化」と繰り返し書いてきましたが、Googleはスマートフォンサイトに対してデスクトップ用サイトと異なる特別な情報を提供するよう求めているわけではありません。
レスポンシブ・ウェブデザインがわかりやすい例ですが、「デバイスに関係なく同じようにサイトのテーマ、内容を検索エンジンに伝えられるようにサイトを構築する」ということが、Googleが推奨するサイトの構築方法のポイントです。

もちろんデバイスごとに提供したいコンテンツ、もしくはユーザーに求められるコンテンツが異なることもあると思います。
レスポンシブ・ウェブデザインで構築されたサイトの評価と他の2つの方法で構築されたサイトの評価との間にどれほどの差があるのかは今のところわかりませんが、デバイスに関係なく同一サイトとして認識できることをGoogleは推奨しているのであろうということは、頭に入れておいて頂くとよいかと思います。

同一のURL、同一のコンテンツであれば、ユーザーにとってはシェアやリンクが用意になりますし、検索エンジンにとってはコンテンツを適切にインデックスできたり効率的にコンテンツを発見することができたりというメリットがあります。スマートフォン専用の検索結果が今後提供されるかどうかに関わらず、サイトがクロールされ、インデックスされることは検索結果に表示されるための大前提です。紹介されている方法で検索エンジンフレンドリーなサイトを構築することで、検索結果においても良い結果が得られる可能性は高まるものと考えられます。

最後に

今回は、スマートフォンサイトの最適化について、Googleが発表している情報を元にそのポイントをまとめました。

デバイスが多様化し、それぞれに対応していくことはサイト管理者にとっては大変な作業かと思いますが、Googleデバイスに関係なくサイトのテーマを検索エンジンに伝えることを求めているとおわかり頂けたかと思います。今後もさまざまな新しい情報や技術が出てくると思いますが、今回ご紹介したポイントを抑えてサイト作りに取り組んで頂ければと思います。

今後も読者の皆様の役に立つ情報をお届けして参ります。





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ユーザー目線を徹底的に意識したサイト作り


2012.7.13



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