
前回は、検索エンジン対策を行なう上でのキーワード選定方法についてレポート致しました。今回は、キーワード選定及び内部施策後にSEO担当者が実施すべきことについて、GMOSEOテクノロジー株式会社 代表取締役社長 兼 GMOインターネット WEBプロモーション研究室 首席研究員の鈴木明人がレポートします。
前回のレポートでは、キーワードの選定方法並びに内部施策の実施までご紹介しました。本号では、内部施策を終えた後にSEO担当者が実施すべき内容についてご紹介します。
SEOでは、一般的に内部施策と平行し外部施策を行ないます。外部施策についての細かい言及は本号では割愛させて頂きますが、あくまで内部・外部施策両面が済んだ前提で、次に実施すべき内容は順位の測定となります。
前号でレポートの通り、検索数が多いキーワードから順にキーワードを選定することが有効ですが、当然SEOの難易度はキーワードの検索数(世の中のニーズ)に比例し上がります。順位は一般的にBIGワード(難易度の高いワード 例:SEO、FX、株 等)でない限り、10位以内に入らないとクリックが殆ど出ません。弊社の測定では2ページ目を閲覧する確立は概ね10%程度です。つまり90%の利用者が検索した結果の10位以内までのサイトしか見ていないということになります。必然的にSEOにおいて、検索数の多いキーワードでより多く10位以内に入れることが1つの目標になります。
弊社では自社システムにて順位の測定をしていますが、一般的には有償の順位測定ツールを利用します。比較的メジャーなツールは検索順位チェックツール(GRC)というツールです。
GRC
仮に手動で確認される場合には、以下を注意してください。
①順位はID(Yahoo!IDやGoogle ID)をログインしない状態で計測する
②Cookie・キャッシュを取得しない条件で計測する
最も良いのは、常に使うブラウザとは別に日頃使わないブラウザをダウンロードしそれを計測用にするというものです。Internet Explorer をご利用の方は順位測定用にFirefoxを利用するといった形で、私も目視用には同様の手法を用いています。勿論上記①と②は事前に各ブラウザの設定画面から初期設定しておきます。また、キーワードの順位は“毎日同じ時間”に取得します。手動の場合には難しいかもしれませんが、これは順位データを確かな一定期間で見るためには必要な作業です。
概ね対策し3ヶ月以内に10位以内に来ない場合には、インデックスアップデートやアルゴリズムアップデートが来ない限り順位は大きく変わりません。もちろん外部施策等を途中で追加した場合にはその限りではありませんが、内部施策だけ実施で3ヶ月間大きく順位が上がっていない場合には、そのキーワードで10位以内に入る見込み度がかなり落ちます。
主に内部施策では、
①再度該当キーワードの対象ページで実施
②キーワードの変更
③UI(ユーザーインターフェース)の見直しを行なうのかを検討
のいずれかを実施します。
①順位が上がらない、②コンバージョン(購入や申込)が発生しないキーワードがあれば、キーワードの見直し(点検作業)が必要です。また一概にキーワードが悪いと決めるのではなく、念のためお客様視点で(難しい場合には、ご家族等の第3者にお願いし)UIが購入者や申込者の視点になっているのか?をできるだけ多くのサンプル数で確認してください。
10人聞いて8人から使いにくい、分かりにくいという意見が出る状況でしたらキーワードの変更前にUIの変更をすることをおすすめします。
通常トップページやキャンペーンページの場合、UIの見直しは2〜3案作成し日や週別にデザインを変更しA/Bテストを実施してみます。(仕組みがある場合にはセッション毎に切り替えてテストします)どれが優れたデザインなのか、・UIが優れているのかは、テスト結果を見ればすぐに分かります。勿論ワードの見直しやA/Bテスト等のログ集計の為には、アクセス解析ツールが必要です。
一般的にはかなり有名ですが- Google アナリティクス
を用いることをお薦めします。有償ツールをご利用の場合を除き、こちらは確実に設定しましょう(図1)。
キーワード見直しは、内部施策から3ヶ月後に毎月1回を目安に行ないます。勿論毎月変更が必要な訳ではありませんが、少なくても以下の表にあるような要素は揃えて判断します。
ここで1つ重要になるのが、カケワードからの流入数です。
例えば「パソコン通販」というキーワードの場合に、もしこのキーワードからの流入が非常に悪くとも「パソコン通販比較」や「格安パソコン通販」というキーワードからの流入数が比較的多く且つこれらのワードからの購入が出ている場合には、「パソコン通販」がうまくいってない場合でもこのワードを削除ないし見直すことは出来ません。
よって上記の「カケワードセッション数」「カケワードコンバージョン数」も大変重要になります。上記作業を毎月繰り返しながら、貴社サイトにとってキーワードの善し悪しを判定していきます。
SEOとは、本当に地味で細かい“作業“の繰り返しで数値をベースにした分析と継続力勝負になります。即効性を望む声を数多く聞きますが、即効性ならご存知の通りリスティング、かなり長期スパンで良いキーワードを選びながらサイトのUI改善と共に良いキーワードを探し且つサイト全体の力を上げて行くのがSEOだと考えております。
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今後もこのようなSEOレポートをこの場で実施して参ります。よろしくお願い致します。
- 【第3回】SEOテクノロジーと検索エンジン「Bing」 - 上位サイトへの道筋WEBサイト管理者の役割 -
- 【第5回】Yahoo!検索エンジンへのSEO対策」 - 検索エンジンのYahoo!検索での上位表示に必要なことは -
- 【第8回】SEOに欠かせない検索エンジンの分析 - 定期的に検索エンジンの動向をウオッチしBIGワードを中心とした主要100ワードの結果データ -
- 【第11回】Yahoo!検索 インデックスアップデートについて - 定期的にアップデートされる検索エンジンアルゴリズムとは -
- 【第14回】SEOで上位表示に必要な被リンクとは? - どのような被リンクが上位表示に効果があるのか? -
- 【第17回】定点レポート Yahoo!/Googleでの因子分析 Vol.1 - Yahoo!/Googleの順位決定における重要な因子について -
- 【第20回】SEOを行う上でのキーワードの選定方法について - 無料で使えるSEOツールを利用したキーワードの選定方法とは? -
- 【第26回】Yahoo!JapanのGoogle検索エンジン採用について - Google検索エンジンのSEO対策に今後どのような対策が必要か? -
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